さよならさくら
近所の神社の桜の木が切られてしまった。
それはもうばさばさと。
わたしは木が切られると、何故かわからないけどとてつもないショックを受ける。
何年もかけて大きく立派になってきたのに、非情な鋸で断ち切られてしまうその姿。
泣けてくるくらい。
もう来年はこの子達が咲くのを見られない。
夏にはセミ達はどこへ行けばいいのだろう。
なんで切ってしまうんだろう。
あんなに綺麗だったのに。
あんなに可愛かったのに。
どうして切ってしまったのだろう。
帰り道、見上げると、いつもは木に塞がれて見えないはずの青空が開けていた。