自分で選ぶ、自分で歩く
家のテレビのハードディスクに録画したまま、お気に入りのドラマや映画はずっと残したままにしていて、折に触れて見返すのが好きなんですが
(それがハードディスクの容量を圧迫しとるんだけども(笑))
その中にあるのが「この世界の片隅に」
松坂桃李さんと松本穂香さん主演で2018年に放送されたドラマです。
地元でロケがあったということで、地元ラブな私としてはぜひその風景をドラマで見たいと思って見始めたのですが、すずさんや周作さんなど魅力的なキャラクター、戦争前~戦時中~戦後を生き抜くストーリーに惹かれて、いろんなことを学んで、感じたドラマです。
なので、元気が出ない時や、悲しくなっちゃった時、よく見返します(石原さとみさんの「アンナチュラル」、綾野剛さんの「コウノトリ」も同じくらい見てる(笑))
最近もまた見てまして、改めて響くなぁと思ったところがありまして。
すずさんは、広島市から呉の北條周作さんに嫁ぐのですが、広島に嫁いでいた義姉の径子さん(尾野真千子さん)が嫁ぎ先を出て呉に帰ってきます。
物事キッパリはっきり口に出し、その言い方は結構キツめ!自分の強い意志があって、でも物語が進むに連れて、深い愛情や優しさも見せてくれる。
終盤に近いくらいの時、径子さんの娘である晴美ちゃんが亡くなってしまい、すずさんも右手を失い…という辛い展開になり、すずさんは自分の妹すみちゃんに「広島に帰ってきたら」と言われたこともあって、北條の家を出て広島に帰ろうとします。
その時、径子さんが言います。
私は好いた人にははよう死なれた。
息子とは会えんようになったし、娘には死なれた。
でもうちは不幸せとはちがう。
自分で選んだ道じゃけぇね。
続けて、自分の意志ではないところで決まった結婚でここに来て、言うなりに働いて、あんたの人生はさぞやつまらん人生じゃと思う、みたいなことを言います。
そして、すずさんに
あんたが嫌にならない限り、あんたの居場所はここじゃ。
自分で決め。
と言うのです。
径子さんは、その時代の「普通」にハマらずに、自分で好きになった人を選んで結婚して、その後どんなに「不幸せ」に見えることが起こっても、自分で決めた、選んだ道だからとすべてを引き受ける強さがある人なんですね。
そして、すずさんの強さをも引き出せる、本当の意味での愛情深い女性。
このドラマはほんとーにいろんな好きなところがあるんですが、やっぱりこの径子さんのシーンは、見ると改めて自分の人生は自分で決めて歩いていくんだと背中を押して貰えます。
見たことない方がいたら、ぜひぜひ見てみて欲しいです✨(ちなみに、ドラマの中では尾野真千子さんの広島弁はすごく自然だと思う!)